マネーフォワードでできるAPIの自動連携とは?連携済みサービスと公開APIのある製品とは?

「マネーフォワードはAPIで業務効率化できる!」

とはいうものの、製品も多く具体的にどこが連携していて、何ができるかよくわからないこともありますよね。

今回はマネーフォワードのAPIについて、網羅的・具体的な連携内容について解説します。

文字でのご紹介だと伝わりきらない部分も多いと思うので、気になる方はオンラインでのご紹介申込をお願いします!

※2024.9. 現在の情報です。

目次

API連携とは?

APIとは「アプリケーション・プログラミング・インターフェース(Application Programming Interface)」の略称です。

異なるアプリ間やシステム間でデータや機能を連携し、シームレスに利用できるようにする仕組みのことを言います。

一昔前まではお店のホームページなど、アクセスに自作の地図を掲載していたと思いますが、今ではGoogleの地図が載っていて、そのまま経路検索までできるようになっていますよね。

こういった自社のサイトに外部の情報や機能を組み込むような連携が、APIを活用すればできてしまいます。

マネーフォワード クラウドERPの全体像

マネーフォワードでは設定をするだけで、下記のように製品間がAPI連携していて、シームレスな業務運用を実現することができます。

開発しないでもできる既存連携先

マネーフォワード内だけではなく、他社システムともAPI連携を実現している箇所もあるため、紹介します。

金融機関・クレジットカード・ECサイト・POSレジ・他

マネーフォワードは金融機関との連携数が業界No1になっています。

そのため、個人・法人の口座とはほとんど全て自動連携することができます。

API連携に対応している金融機関一覧

そのほかクレジットカードやPOSレジ、ECサイトなどとも連携できます。

POSレジで連携できる先の例

Airレジ、USENレジ、STOREレジ、スマレジユビレジ、POS+、NECモバイルPOS、POSCO、EC-Orange POS、etc…

ECサイト・他で連携できる先の例

Amazon .co.jp(出品者・購入者)、カラーミーショップ、クラウドワークス(受注者・発注者)、Stripe、Square、BASE、ランサーズ、楽天市場、Yahoo!ショッピング、ASUKUL、アニメイト、Qoo10、たのめーる、ラクマ、misoca、さとふるetc…

マネーフォワード同士の連携

マネーフォワード クラウドERPでは、上記図のように基本的にマネーフォーワード同士はAPI連携で繋がっています。

各連携内容について、下記になります。

連携製品連携内容
クラウド経費→クラウド会計/会計Plus経費精算承認時に未払仕訳、振込データ作成時に支払仕訳が会計に生成される
※クラウド会計の場合振込時に仕訳生成しない
クラウド債務支払→クラウド会計/会計Plus請求書承認時に未払仕訳、振込データ作成時に支払仕訳が会計に生成される
※クラウド会計の場合「取引先」は連携しない
クラウド請求書→クラウド会計/会計Plus請求書送付時に売掛仕訳が会計に生成される
クラウド給与→クラウド会計/会計Plus給与振込データ作成時に支給・控除項目の仕訳が会計に生成される
クラウド固定資産→クラウド会計Plus固定資産の月次締め時に、ボタン押下で会計へ仕訳が飛ぶ
クラウド請求書Plus→クラウド会計Plus売上計上、消込完了後それぞれ請求書Plus側でボタン押下にて会計Plusへ仕訳データを飛ばすことができる
クラウド債権管理→クラウド会計Plusクラウド債権管理側でボタン押下にて会計Plusへ消込済仕訳を飛ばすことができる
クラウド会計/会計Plus→ManageBoard2.0ManageBoard2.0 側でボタンを押すことで会計実績・マスタを取得できる
クラウド請求書→クラウド債権管理クラウド債権管理側で取得を選択し、で請求情報を取得できる
クラウド経費→クラウド給与クラウド給与側で取得を選択し、経費データ取得できる
※従業員コードが一致している必要がある
クラウド人事管理→クラウド給与/勤怠/社会保険クラウド給与/勤怠/社会保険側でボタン押下で従業員情報を取得できる
クラウド勤怠→クラウド給与クラウド給与で取込を選択し、勤怠データを取得できる
クラウド給与→クラウド社会保険/年末調整クラウド社会保険/年末調整側で取込処理をすると従業員情報の取得・更新ができる
クラウドマイナンバー→クラウド年末調整/社会保険マイナンバーの管理者が申請処理を行うと提出書類にマイナンバーが印字される。(「賞与支払届」「算定基礎届」「月額変更届」には印字されない)
API連携内容一覧表

マネーフォワード同士でもAPI連携していない製品

クラウド固定資産→クラウド会計

クラウド固定資産とクラウド会計の連携はCSVによる連携になります。

クラウド会計へそのまま取込できる専用CSVを出力できるため、そこまで手間はかかりません。

クラウド債権管理→クラウド会計

クラウド債権管理から消込済仕訳情報をクラウド会計に連携するのはCSV連携となります。

クラウド債権管理上から出力するCSVの雛形を可変的に設定できるため、初回設定してしまえば次回以降は出力してそのまま取り込むことが可能です。

クラウド請求書Plus→クラウド会計

クラウド請求書Plusからクラウド会計へ仕訳情報を取込際はCSV連携となります。

クラウド請求書Plusとクラウド会計では保持できる情報粒度に差分があるため、一部加工して取り込みする必要があります。

クラウド給与→クラウド個別原価→クラウド会計Plus

クラウド個別原価に給与情報・工数情報を取り込み、配賦計算して会計へ仕訳を返すことで原価計算ができる使い方になりますが、現状はCSVでの取込・出力になっています。

他社との連携

マネーフォワードでは一部製品において、他社システムともAPIによる自動連携ができます。

クラウド給与・クラウド請求書は他社システムとの連携が充実しています。

クラウド給与API連携先

King of Time、ジョブかん、Touch on Tine、AKASHI、RecoRu、勤革時、HRMOS勤怠、セコム安心勤怠管理サービス King of Time Edition、SmartHR、オフィスステーション、esia-zero、カオナビ

その他勤怠システムに関しても、CSV連携ができるようになっているシステムが多数あります。

クラウド請求書API連携先のCRM/SFA

Mazrica、ZOHO CRM、Kintone(プラグインが必要)

一部製品では公開APIも用意されており、開発することによって自社システム等とのAPIによる自動連携も可能になっています。

クラウド勤怠API連携先

Oplusと連携しています。

クラウド勤怠では通常、管理者がシスト作成する想定の機能になっていますが、飲食店などアルバイトからシフトが提出されて店長が作成するという流れになりがちです。

それを実現できるのがOplusで、Oplusで作成したシフトをクラウド勤怠へAPI連携することができます。

クラウド年末調整API連携先

SmartHRと連携しています。

従業員情報を取得し、年末調整業務に活かすことができます。

クラウド請求書Plus・クラウド契約API連携先

クラウド請求書Plusとクラウド契約はSalesforceとAPI連携することができます。

これらの連携については、「クラウド〇〇 for salesforce」という形で別途料金体系が設定されています。

公開APIが発表されている製品

マネーフォワードでは一部製品は公開APIになっています。

現状公開されているのはクラウド会計Plus・経費・債務支払・請求書になります。各製品のAPIドキュメントについて下記にて紹介します。

また、マネーフォワード クラウドERPにおいて、公開APIを利用する際は利用規約があるため事前に確認しておきましょう。

クラウド会計Plus

クラウド会計Plus公開APIドキュメントはマネーフォワード社に直接連絡することでURLにアクセスできます。

ただし、マスタの更新系APIは現状非公開になっています。

自社の販売管理システムで取引先を追加→会計Plusにも自動で取引先マスタを追加といった運用・開発はできない点に注意が必要です。

クラウド経費

クラウド経費はAPIが公開されています。ドキュメント・利用開始手順は下記リンクになります。

クラウド経費公開APIドキュメント

利用開始手順Github

クラウド債務支払

クラウド債務支払はAPIが公開されています。ドキュメント・利用開始手順は下記リンクになります。

クラウド債務支払公開APIドキュメント

利用開始手順Github

クラウド請求書

クラウド請求書はAPIを公開しています。ドキュメント・利用開始手順は下記リンクになります。

クラウド請求書公開APIドキュメント

クラウド請求書APIについて

クラウド請求書では、プロジェクト情報を保持する項目がありません。

タグに保持して、会計連携の際は別途入力や修正し仕訳登録するか、別途入力する必要がある点には注意が必要です。

まとめ

マネーフォワード クラウドERPのAPI連携を使えば、今まで手作業だったものが自動連携に置き換わり業務効率化・内部統制を充実することができます。

記載以外の他社連携については随時拡張していますし、別途公開APIで開発することもできます。

公開API製品の個別開発についてはまた別途お伝えできればと思いますので、お楽しみに!

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