MEO対策の全手順|GoogleMAPから地域密着型の集客戦略を始める方法を徹底解説

「ホームページはあるけど、思ったほど問い合わせが来ない」
「SNSを頑張っても来店に結びつかない」
そんな地域密着型の事業者が、今すぐ取り組むべきWEB施策が『MEO対策』です。
MEOとは、Googleマップや検索結果に自社を上位表示させ、近隣の見込み客を直接集客できる仕組みのこと。
しかも無料で始められるのに、しっかり設計・運用すれば集客効果は絶大。
本記事では、WEBやマーケティングに詳しくない初心者でもわかるように、MEOの基礎知識から具体的な運用ステップまでを丁寧に解説します!
MEO対策とは?

MEO(Map Engine Optimization)とは、GoogleマップやGoogle検索の地図欄(ローカルパック)に自社のビジネス情報を上位表示させるための施策です。
昨今、MAP情報からお店を探す人が3/4もいると言われており、「地域名+業種名」で検索されたときに、自社が地図上で目立つ位置に表示されれば、問い合わせや来店の確率が飛躍的に上がります。
特に、飲食店・美容室・整骨院・歯科医院・塗装会社・工務店・リフォーム業などの地域密着ビジネスや店舗・施設を有するビジネスにおいては、MEOはSEOやSNSよりも効果的な集客手段になり得ます。
SEOとMEOの違い
SEO対策(Serch Engine Optimization)は、検索エンジンでキーワード検索をした際に、自社のウェブサイト(ウェブページ)を検索上位に表示させる施策全般のことを指します。
MEO対策(Map Engine Optimization)は、地図検索で自社のビジネス情報の順位を上げ、自社のビジネスの魅力をアピールし、来店につなげる施策です。
地図検索の結果は、SEOで扱うウェブ検索の検索結果でもWEBサイトよりも上部に表示されることが多く、位置情報に基づいた表示にもなるため、中小企業でも上位表示を狙うことができる施作になります。
MEO対策をやるべき理由
スマホ時代、ユーザーは“近い店”を探している
今や検索の約8割はスマホ。ユーザーは「近くの●●」「浦和 ラーメン」「川越 整骨院」など、位置情報を絡めた検索を日常的に行っています。
その際に各WEBサイトなどより上位表示されるのがMEOによる“地図上の3店舗”です。
これを制すことで、“今すぐ客”の取りこぼしを防ぐことができます。
広告なしで、しかも無料で始められる
SEOや広告運用と違い、MEOはGoogleビジネスプロフィールの登録さえすれば無料で始められます。
費用をかけずに集客できる点は、特に個人店や中小企業にとって大きな魅力です。
MEOで最も重要な「三つ星枠(ローカルパック)」とは?
Googleで「浦和 外壁塗装」や「さいたま市 ラーメン」などと検索したとき、検索結果の上部に「地図+3店舗の情報」が表示されるのを見たことがあるでしょう。
これは「ローカルパック(通称:三つ星枠)」と呼ばれます。
この3枠は検索した際にそのまま表示されるため、閲覧可能性も高くローカルパックに表示されるかどうかが、MEO対策で最も重要な目標のうちの一つとも言えます。
なぜこの三つ星枠が重要なのか?
- スマホでは最上部に大きく表示され、目立つ
- 口コミ・写真・営業時間が一目でわかる
- ワンタップで電話・ルート案内・予約ができる
- SEO結果よりもクリック率が高い(3〜5倍)
10位以内での表示でも十分集客効果が期待できますが、この三つ星枠に入ることができると更なる集客効果が見込めます。
MEO対策を行うメリットとデメリット

MEO対策の実際の開始手順の前にメリットとデメリットも整理しておきます。
メリット1|無料で始められる
Googleビジネスプロフィールへの登録は無料です。
サーバー代も広告費も不要で、最小コストで始められるのが最大の魅力です。
メリット2|自社の商圏地域にピンポイントで届く
マップ情報はスマホの位置情報などに基づき、近隣のビジネスが表示されやすくなっています。
そのため、地域の見込み顧客を中心に情報を届けることができ、営業エリア外のお問い合わせになってしまうことを防ぐこともできます。
メリット3|集客効果が高く「今すぐ客」にアプローチできる
MEO対策であなたのビジネスが表示された場合、ユーザーは「エリア名+業種名」などで検索しています。
「エリア名+業種名」で検索したユーザー=今すぐサービスを探している見込み客です。
つまり、MEO対策はこれからあなたのビジネスを利用と考えているお客さんに効率的にアピールすることができ、反応が出やすい対策といえます。
デメリット1|手間がかかる
定期的な写真投稿・口コミ返信・投稿作成など、対策すべきことの多い施策です。
放置すると結果が出ずらいため、継続的な対策が必要です。
運用を手間に感じる場合はMEO対策代行サービスを提供している会社に依頼するのも一つです。
デメリット2:悪い口コミも見られる
GoogleMAPの口コミは誰でも投稿できるため、意図しない悪評が付くこともあります。
ただし、誹謗中傷などのガイドライン違反は削除依頼可能です。
純粋にあまりよくない評価がついてしまった場合、自社のサービス改善のヒントにもなるため、デメリットとも言い切れないでしょう。
つまり、MEO対策を行うにあたってのデメリットは基本的に手間だけになります。
MEO順位を決める3つの要素(Google公式)
Googleは、MEO(Googleマップ)における順位決定について以下の3要素を公表しています。
距離(Distance)
検索ユーザーの現在地から店舗までの距離のことです。
これは「変えられない要素」ですが、複数エリアに対応した情報設計をすれば、近隣地域の検索にも引っかかる可能性が広がります。
関連性(Relevance)
店舗の内容が、検索されたキーワードとどれだけ一致しているかです。
例えば、「整体」で検索されたときに、ビジネスカテゴリ・説明文・投稿・口コミにそのキーワードがなければ、表示されにくくなります。
知名度(Prominence)
口コミの数・評価、外部からの被リンク、SNSや記事での言及などを含む総合的な「認知度」です。
Googleはオフライン・オンライン両方で“よく知られている店”を上位表示する傾向にあります。
この知名度の兼ね合いもあり、一度対策すれば魔法の様に上位表示され、「お問い合わせが止まらない!」といったことはあまり現実的ではありません。
継続的で地道な対策が重要となってきます。
【手順】MEO対策の始め方と運用ステップ

MEO対策を始める手順と対策の内容を具体的にわかりやすく解説します。
大きな流れは下記の通りです。
それぞれを詳しく解説していきます。
STEP0|Googleアカウントの準備
Googleマイビジネスを登録し、MEO対策を実施していくにはGoogleアカウントが必要になります。
まだアカウントを持っていない場合は【Googleアカウントの作成】ページから作成することができます。
STEP1|Googleビジネスプロフィールに登録
【ビジネス情報の確認】から、現在のGoogleマイビジネス登録状況を確認します。

自社のビジネスが表示されたらクリックして情報登録、表示されない場合は新しく登録をします。

自分のビジネスを選択したら、「管理を開始」をクリックしすると、各種登録へ進みます。
STEP2|本人確認(オーナー確認)・各種登録
電話・メール・ハガキ・動画などビジネスの種類によって、Google側から提示される方法でオーナー確認を行います。
電話の場合、即時に電話が掛かってきて6桁の承認番号が読み上げられるためメモができる体制で対応しましょう。
オーナー確認の他に営業時間やビジネスに関する事項を登録していきます。
登録情報は後ほど修正もできるため、必須事項のみ入力し、他は飛ばしてしまっても問題ありません。
STEP3|MEO対策キーワードの設定
このSTEPはGoogleマイビジネス自体の操作項目ではありません。
自社の見込み顧客に情報を届けるために、市場や行動動線、競合状況などから対策キーワードを選定します。
例えば、バーを経営している場合、
「さいたま市 バー」などの「地域名×サービス名」だけでなく、「さいたま市 2次会」・「さいたま市 昼飲み」など検索ボリュームがあり、自社の集客に効果的なキーワードを設計します。
設計したキーワードを基にビジネスカテゴリや説明、商品・写真・投稿など次以降のステップへ落とし込んでいきます。
STEP4|写真の登録
Googleマイビジネスにログインしたら写真の項目から写真の追加ができます。

また、「写真」からGoogleマイビジネスのロゴ写真の追加・カバー(メインで表示される画像)写真の追加も可能です。
一方、カバー写真はあくまで自社の推奨として登録ができますが、最終的にはGoogle側で表示の決定をするため、他写真や口コミ投稿の写真が反映されてしまう可能性があります。
Googleマイビジネスから出てしまった時は…
下記の2通りの方法で再度アクセスできます。
①Googleアカウントにログインした状態で「マイビジネス」と検索する

②右上のメニューから「ビジネスプロフィールマネージャー」を選択する

STEP5|商品の登録
Googleマイビジネスの管理画面から商品情報の追加ができます。
せっかく閲覧してもらえても、商品・サービスが伝わらず、興味を持ってもらえないと勿体無いので、必ず登録しましょう。

設定できる項目は下記の項目です。
商品で登録できる項目
- 写真
- 商品名・サービス名
- カテゴリ(自社でカテゴリ作成が可能)
- 商品価格(省略可)
- 商品の説明(省略可)
- 商品ページURL(省略可)
STEP6|口コミ収集・返信の運用
「クチコミを読む」のメニューから口コミを見たり、返信したりすることができます。

Googleのポリシーに違反するスパムや誹謗中傷などの内容は下記画像の「!マーク」から通報することができ、Google側で事実確認が取れたのちに削除されます。

口コミは地道にお願いをして集めていく必要があります。
協力いただく方の手間を少なくするためにQRコードなどを活用するのも一つの手です。
その様な口コミの収集方法や注意点について詳しくはこちらの記事でも紹介しています。合わせてご覧ください。
STEP7|最新情報の投稿
「最新情報を追加」のメニューからブログやSNSの様な投稿を行うことができます。

この投稿機能はGoogle側にもしっかりと更新しているアピールにもなり、見込み顧客にもより多くの情報を届けることができます。
投稿機能では画像と1500文字の本文で「最新情報・得点(キャンペーン)・イベント」のアピールができます。
それぞれの投稿にはリンクボタンを設定することができるため、ホームページのアクセス・予約・お問い合わせを加速する設計を組むことができます。
この投稿の継続的な対策は、表示順位や顧客のお問い合わせに繋がる重要な対策となります。
手順でご紹介した通り、MEO対策の実施すべき内容は至ってシンプルです。
一方、最初のアカウント設計・継続的な投稿により効果は全然変わってきます。
「自身で設計・継続対応する自信がない」
「自社の状態や対応方法を相談したい」
という場合はお気軽に無料相談へお問い合わせください。
ここでご紹介した以外にもGoogleMAPには様々な機能が実装されたり、廃止されたりしています。
例えば、一時期お客さんとやりとりができるチャット機能やホームページが作成できる機能などがありました。
一方、それらは既に廃止され、現在は利用することができません。
新機能が付いたらすぐに対策するというよりはこの記事で紹介した基本で地道な対策を継続していくことが効果的と言えます。
実際に多い失敗パターンと改善方法

ここでは、よくある失敗パターンと改善方法をご紹介します。
パターン1|アカウント設計・キーワード設計がズレている
せっかく対策したのに、結果が出ない・・という場合には設計がズレている可能性が高いです。
そもそも狙っているキーワードで検索している人がごく少数であったり、競合が何年間も対策を積み上げてきた土俵で戦おうとしているなど。
改めてお客さんは自社の商品・サービスへどの様にたどり着くかを考え直し、競合などの状況からキーワードを設計していく必要があります。
改善策
- キーワードの検索ボリュームや競合の対策状況を調べる
- 自社のサービスはお客さんがどの様な検索をしてたどり着くかを考え直す
- マーケティング観点から設計もしてくれる業者に依頼する
パターン2|ガイドライン違反をしてしまっている
口コミを増やしたいあまりにガイドライン違反をしてしまうケースです。
このケースは非常に危険で、最悪アカウントが停止されマップ上から全く集客できなくなってしまいます。
口コミの収集方法や注意点について詳しくはこちらの記事でも紹介しています。合わせてご覧ください。
改善策
- ガイドラインをしっかりと把握し、ルールに則った運用をする
パターン3|登録だけして放置してしまう
最も多い失敗です。
最新情報の投稿がない・情報が古い・写真がない・口コミが少ない…という状態では、順位も上がらず、ユーザーにも選ばれません。
改善策
- 継続的に運用対策してくれる業者に依頼する
- 最低限、毎月の投稿・写真更新・口コミ返信をルーチン化する。
- 運用担当者を決める
また、MEO対策業者に依頼したとしても初期の設定以外は何もしないサービスもあります。
サービス内容をよく確認して依頼しましょう。
自分でやるか?外注すべきか?の判断基準
ここまで紹介した手順や注意点に留意すれば、MEO対策は自分でも無料ででき、集客の効果も期待できます。
一方、世の中には多くのMEO対策代行業者も存在します。
そこで、「無料だし自分でやるべきか」・「専門外の領域は業者にお願いすべきか」の判断に迷われている方のために判断基準を紹介します。
自分でやるのに向いている人
- 投稿・写真更新がこまめにできる
- PCやスマホの操作に抵抗がない
- マーケティング視点で自社ビジネスの対策キーワードを設計できる
- 継続的な運用をルーティン化できる
- 運用結果を毎月データで確認し、PDCAを回せる
外注した方がいい人
- 他の業務で手一杯
- 継続的な運用が難しい
- 写真を撮る・文章を書くのが苦手
- 「とりあえず登録したけどよく分からない」状態のまま
- マーケティング視点での設計が難しい
- データの定点観測・分析・改善が苦手
→ 外注すれば、キーワード設計/継続投稿/運用レポートの報告などプロの設計で一気に改善されます。
MEOは無料でもできるWEB集客
以上、MEO対策の全手順のご紹介でした。
操作自体はこの記事を見ながら操作いただければ、問題なく運用開始できるシンプルなものになっています。
一方、マーケティング目線で運用をしていかないと「せっかくやったのに効果が出ない・・」「更新の対応が追いつかない・・」といった事態になりがち。
「やるべき理由はわかったけど、なかなか一歩を踏み出せない・・」と言う方は
地域・個社別に最適な設計でMEOの運用を丸っとお任せできる弊社へご相談ください!
ご支援内容の一例
- 地域・業種ごとの競合・検索ボリューム分析、ビジネスプロフィールの初期設計(キーワード・カテゴリ)
- 投稿戦略の立案、実行(週1回)
- 口コミ返信代行、口コミ依頼QRチラシの作成
- 毎月のレポート提出と改善提案
写真の提出や投稿案の打ち合わせをする手間もなく丸っとお任せいただけます!
まとめ:MEOは「無料なのに成果が出る」やるべき施策
MEOは、最も費用対効果の高いWEB集客施策のひとつです。
ただし、“登録するだけ”では効果は出ません。
- ユーザーがどんな言葉で検索しているか?
- どう見せれば「ここに行こう」と思ってもらえるか?
- 継続して運用できる仕組みがあるか?
これらを踏まえて、戦略的に設計・運用していくことが成果につながる唯一の方法です。
「WEB集客を始めたいけど、よくわからない・・」
MEO対策はという地域ビジネスの方には最初の一歩にうってつけの対策となります。
ぜひこの機会に対策を始めてみてはいかがでしょうか?