【MEO対策】星の数は多いのにGoogleMAPの順位が低いのはなぜ?

「★4.7もあるのに、なんでうちは上に来ないの?」——
Googleの口コミ評価が高いのに検索結果で上位表示されない・・・
そんな相談をよく受けます。
この疑問を解くカギは、MEO(Googleマップ対策)の評価基準を正しく理解することにあります。
星の数は大切ですが、それだけでは足りない——本記事ではその理由と対策をわかりやすく解説します。
MEOの順位に関わる主な要素とは?
MEOの検索順位は、「口コミ評価」だけで決まるものではありません。
Googleが公式に公表している主な評価要素は以下の3つです。
距離(Distance)
ユーザーが検索している場所から、どれだけ近いか。
これは変えようのない要素ですが、実は検索地点が変われば表示順位も変動します。
関連性(Relevance)
店舗の情報が、ユーザーの検索意図とどれだけ合っているか。
業種・カテゴリ・説明文・投稿内容・サービス名などが大きく影響します。
また、口コミに記載されるワードや返信文のワードも影響すると言われています。
知名度(Prominence)
知名度はどれだけWEB上で世間的に知られているかです。
WEB上での知名度というと、被リンクやサイテーション、口コミの数や質などが総合的に評価されます。
さらに近年は、Googleビジネスプロフィールの内容がどれだけ網羅的か(情報の充実度)も影響しています。
サイテーションについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
口コミ評価が高くても順位が低くなる理由
キーワードとの関連性が低い
たとえば「美容室」というカテゴリで登録されていても、説明文や投稿に「髪質改善」などのキーワードが一切入っていなければ、該当検索では弱くなります。
Googleは、「この店舗はこのキーワードに対して関連性がある」と判断したものを優先的に表示します。
つまり、“何のキーワードで上げたいか”を意識した運用が必要なんです。
投稿や情報が薄くGoogleの評価が低い
いくら口コミ評価が高くても、「営業時間だけ」「写真が1枚だけ」「投稿はゼロ」では、Googleから見れば「よくわからない店舗」として評価されにくくなります。
情報が薄い=関連性も知名度も低く評価されるため、順位が上がらない原因になりがちです。
星5以外の評価も悪いことじゃない?
口コミの評価が高い一方、低い評価の口コミが気になってしまうこともありますよね。
低い評価の口コミも悪いばかりではないため、その点について解説します。
自社サービス・品質改善のヒントにもなる
自社のサービスや、品質について面と向かって改善点を挙げてくれるお客様はなかなかいません。
「クレームは貴重な資産」とも言う様に悪い評価に書かれている改善点は自社にとって貴重な意見です。
改善方法や対応方法を検討することでより良いサービスや製品が出来上がるヒントになります。
全て星5のお店より集客効果が高いデータがある
あなたは全ての口コミが評価星5のお店に対して、なんだか不信感を抱きませんか?
実は全ての口コミが星5の場合、「不自然・現実味がない」と感じられ信頼性が低下する傾向がある複数のデータが出ているんです。
Spiegel Research Center(ノースウェスタン大学)とPowerReviewsの共同研究では星4.2-4.5が最も購買意識が上がり、82%の消費者は信頼性を確認するため敢えてネガティブなレビューを探すという結果が出ています。
他にもReviewTrackers社やReputation社も星5ではなく、4.2-4.5や4.0-4.7が最も購買意欲を高めたという結果を出していることから、このデータは信憑性が高いことが伺えます。
口コミをする側にもランクがある
実は、口コミを投稿する側にもローカルガイドランクという星1-9のランクがあります。
口コミの件数などで決定されるランクで、星の数字が大きい人に口コミを記載されるほど効果は高いと言われています。
中には低評価の口コミしか書かない方もいますが、そういった方のランクはたいてい低くそこまで表示順位などに影響がないことがほとんどです。
そのため、悪いクチコミが付いても自社の改善に活かしつつ、良い口コミをさらに数多く集めることに注力する方が良い戦略といえます。
改善に向けた具体策
「じゃあ、どうすれば順位が上がるの?」という方のために、今すぐ見直すべきポイントを紹介します。
プロフィール見直し・カテゴリ再設定
Googleビジネスプロフィールの基本情報を今一度チェックしましょう。
- メインカテゴリ、サブカテゴリが適切か?(例:美容室/歯科/整体など)
- 説明文にサービス名や地域名が入っているか?
- 提供しているメニューが商品として登録されているか?
カテゴリが間違っていると、まったく検索に引っかからないケースもあります。
入れた投稿の活用
「カットモデル募集中」「内覧会開催中」などの投稿も、Googleは検索結果の一部として評価対象にしています。
投稿には、できるだけ狙いたいキーワードやサービス名を自然に入れ、見込み客の興味を引く内容で投稿を継続するようにしましょう。
口コミリクエストと返信強化
口コミは多ければ多いほどいい、というわけではありません。
大切なのは、内容の質と、返信が丁寧にされているかどうかです。
返信をすることで、店舗側の誠実さが伝わるだけでなく、Googleからの評価も上がりやすくなります。
「口コミを書いてもらう流れが作れていない…」という方は、QRコードやLINEメッセージでお願いするなど、仕組みづくりを検討しましょう。
NAP情報の統一
Web上における「ビジネスの名前・住所・電話番号(NAP)」の掲載情報が一致していないと、サイテーションも上がらず、表示順位が改善しないことがあります。
半角・全角の表記揺れや電話番号相違などWeb上の登録情報がそれぞれ一致しているかを改めて確認しましょう。
サイテーションについてはこちらの記事で詳しく解説しています。よければご参照ください。
まとめ:星の数は“評価”であって“順位”ではない
星の数はあくまで「ユーザーの評価」であり、Googleの検索順位を決める絶対的な指標ではありません。
- 関連性
- 情報の網羅性
- 運用の継続性
これらを意識することで、ようやく「検索される店舗」になることができます。
「頑張って口コミを集めたのに、順位が伸びない…」と感じている方は、今日から改善を始めてみてください。