20万円のホームページと200万円の違いはどこにあるのか?

「知り合いに20万円でホームページを作ってもらったけど、全然問い合わせが来ないんです…」

WEB制作の現場にいると、そんな声をよく耳にします。

ホームページを作るだけなら、今はWixやWordPressのテンプレートを使えば誰でも無料で“それっぽい”サイトが作れます。

でも、実はそれと200万円かけて成果を出すサイトには、見えない部分に大きな差があるのです。

本記事では、制作費の裏にある“仕事の中身”と、“投資に見合う成果”を得るための考え方を、事業者目線で解説します。

目次

制作費に含まれている“仕事の範囲”が違う

まず理解すべきは、「高額=ぼったくり」ではなく、価格に見合ったプロの仕事がそこに含まれているということ。

ホームページ制作には、以下のような専門職が関わります。

担当者主な仕事
ディレクター戦略設計・競合調査・導線設計・ディレクトリ構造・タグ設定・内部リンク最適化
デザイナーUI・ブランドに沿った見た目の設計
ライターキャッチコピー・構成・原稿執筆
コーダースマホ対応・速度最適化・コード実装
アシスタント各種サポート業務

つまり、単なる“見た目”だけでなく、設計・戦略・文章・SEOのすべてを専門職が担うのが200万円のホームページなのです。

ホームページ制作はDIYと同じ

ホームページは今の時代、自作もできます。テンプレも豊富で、クリックだけで作れてしまう。

でも、それは「棚を自分で作る」のと「家具職人にオーダーメイドで作ってもらう」くらいの違いです。

見た目が整っていても、使い勝手や耐久性、目的に合った設計は素人には難しい。

WEBサイトも同じで、ただページがあるだけでは、ビジネスの成果には繋がりづらいのです。

制作にかかる時間=投資の根拠

プロが関わるホームページは、すぐには完成しません。

実は、制作には半年〜1年ほどかけて丁寧に進められることが一般的です。

たとえば、各専門職の作業時間は下記のようになります。

  • ディレクター:60時間
  • デザイナー:80時間
  • ライター:60時間
  • コーダー:100時間
  • SEO担当:40時間

合計:約340〜400時間

これに、打ち合わせや修正、レビューなどのコミュニケーションコストを加えれば、500時間を超えるケースもあります。

仮に時給5,000円で換算すれば…

350時間 × 5,000円 = 1,750,000円

これに写真撮影・素材準備・ディレクトリ整理などを加えれば、200万円前後は妥当な価格といえるのです。

成果に直結する“戦略”があるかどうか

20万円のホームページの多くは「見た目はそれっぽいけど、成果が出ない」と言われます。その理由は、“戦略の欠如”にあります。

戦略がないと、以下のような問題が発生します

  • ターゲットが明確になっていない
  • 伝えたい情報が多すぎて散漫or少なすぎて伝わらない
  • CTA(お問い合わせや予約ボタン)がわかりにくい
  • 検索エンジンに最適化されていない構造

つまり、売れるホームページには“売るための仕掛け”が詰まっているのです。

ディレクターが戦略設計し、ライターが言葉を練り、デザイナーが導線をデザインする。これがないと、見栄えだけの自己満足サイトやお問い合わせが来ない名刺代わりのサイトになってしまいます。

安いホームページが陥る7つの落とし穴

では、安く制作できるホームページや自作のホームページにはどのような落とし穴があるのでしょうか?
ここではその一部を紹介します。

1. ディレクトリ構造が適切でない

ホームページの構造が適切でないと、Googleに正しくインデックスされず、検索順位に悪影響を及ぼします。

特に、「example.com/post/aaa」や「example.com/category/bbb」といったURL構造は、一見ディレクトリに見えますが、実際には仮想パスであり、Googleにとって整理された構造として認識されづらいケースがあります。

SEOに強い構造を実現するには、各カテゴリに対応した実体のあるディレクトリ構造(例:「example.com/blog/aaa」)を持たせ、パンくずリストで内部リンクも整理することが重要です。

Googleのクローラーが各ページを正確に辿りやすくなるため、間接検索による流入増加にも貢献します。

実は多くのサイトがこのディレクトリ構造がしっかり機能していません。たとえ、WEB制作会社に依頼していたとしてもです。

ディレクトリ構造は後から直していくのは現実的ではなく、初期設計の段階でしっかりと作り込んでおく必要があります。

2. 画像コーディングによるキーワード損失

ホームページ内にある主要なサービスや訴求要素が、画像の中にテキストとして埋め込まれているケースもよくあります。

たとえば「外構工事 埼玉県川越市」などのキーワードが画像上にのみ表示され、HTMLテキストとして記載されていない場合、Googleはそれをキーワードとして認識できません。

結果として検索対象外となり、SEO評価に大きな損失が生じます。

格安のホームページの場合、1人で作っていることも多く、コーディングに対応しきれないため、画像でカバーするケースが多いです。

一方、検索で表示され「みられるホームページ」にするには、見た目のデザイン性を保ちつつ、HTMLテキストとalt属性などでしっかりとキーワードを記述することが、検索対策には欠かせません。

3. レスポンシブ対応が不十分

スマホユーザーが過半数を占める現在、レスポンシブ対応(画面サイズに応じた最適表示)は必須です。

PCでは綺麗に見えていても、スマホで表示崩れが起きていると離脱に繋がります。

また、Googleはモバイルファーストインデックスを採用しており、スマホでの表示を基準に評価されるため、スマホ表示の最適化はSEOにも大きく影響します。

4. キーワード設計がされていない

SEOを意識したキーワードの選定やコンテンツ構成がされていないホームページでは、そもそも検索結果に現れません。

顧客が実際に検索するワードをリサーチし、それに応じたページ設計とライティングを行う必要があります。

特にロングテールキーワード(例:「川越市 外構 カーポート」)への対応は、中小企業にとって重要な集客手段になります。

キーワード設計を怠ると、検索流入の大きな機会損失につながります。

5. 表示速度が遅い

画像サイズが大きすぎたり、コードが最適化されていないことで、ページの読み込み速度が遅くなることがあります。

表示が3秒以上かかると、約50%以上のユーザーが離脱すると言われており、表示速度はユーザー体験にもSEOにも直結します。

GoogleのPageSpeed Insightsなどのツールで定期的に速度チェックを行い、改善策(画像の軽量化・CSSやJSの最適化・キャッシュ設定など)を講じることが重要です。

6. 問い合わせ導線が不明確

ホームページは「お問い合わせをしてもらう」ことが目的のケースが多いですが、ボタンの配置や文言が曖昧で、導線が分かりづらいと機会損失になります。

問い合わせフォームが見つからない、必要以上に情報入力が多い、送信ボタンが目立たないといったケースも多く見られます。

ファーストビューや各ページの終わりにCTA(Call To Action)を設置し、迷わず行動できる構成にすることが求められます。

7. 離脱を防ぐコンテンツ構成になっていない

訪問者が「読んで終わり」になってしまうホームページは、コンバージョンに繋がりません。

例えば、1ページ完結型で回遊導線がない、関連記事やサービスへの内部リンクが貼られていない、信頼性を感じられる実績紹介やFAQが不足している、などの要因が考えられます。

ユーザーの不安やニーズを一歩先回りして解決するような構成や導線を用意することで、滞在時間が伸び、SEO評価・CV率ともに向上が見込めます。

成果を出すサイトは“24時間働く営業マン”

ここまでお伝えしてきたように、200万円のホームページは高いようでいて、落とし穴を網羅的に対応できアクセス・申込をしっかり取っていくことができるため、事業にとってはむしろ安い投資です。

きちんと作り込んだWEBサイトは…

  • 毎日・24時間営業
  • 休まず・文句も言わず
  • 最適な導線で顧客を育て
  • 自動でお問い合わせ・予約を獲得してくれる

実際、問い合わせ単価を2万円と仮定しても、100件あれば200万円の元は取れます。
建設業など1件あたりの単価・利益が高い業種は1-2件の受注でも元が取れることがほとんどです。

リピーターや継続収益があるなら、長期的な費用対効果は圧倒的です。

まとめ:制作費は“コスト”ではなく“投資”

20万円で作れるサイトには限界があります。一方、200万円のホームページは

  • 戦略
  • 専門性
  • 設計力
  • 運用性

が全て詰まっており、事業を加速させる「資産」になります。

目の前の金額だけで判断するのではなく、「このサイトが本当に集客・売上に繋がるのか?」という視点で費用対効果選ぶことが、事業者としての賢い選択です。

また、ホームページは「完成して終わり」ではありません。

現代のWEB集客は、検索トレンドの変化・競合状況の変化・ユーザーの関心の移ろいに応じて、継続的な改善と更新が求められます。

例えば、公開から半年後には問い合わせが減ってきたり、狙っていたキーワードの順位が下がることもあります。そんな時に、適切な分析と修正ができる体制があるかどうかで、成果に大きな差がつきます。

まさにホームページは「24時間働く営業マン」ですが、それは育ててはじめてそうなれるのです。

私たちは“制作して終わり”にしません

私たちは、単にホームページを制作して納品するだけでなく、「企業のWEB担当者」として、公開後の更新・修正・改善の伴走支援を行っています。

  • 初期の設計段階から戦略を練り
  • 公開後はアクセス解析や問い合わせデータを元に改善提案
  • MEOやSNS、広告との連動支援も可能

「とりあえず作ったけど全然成果が出ない」

そんなホームページにならないために、最初の一歩から伴走するWEBパートナーとして、まずは一度無料でご相談ください。

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